「サロン帰りはすごくきれいなのに、次の日の朝、同じようにできないんです」

美容師さんなら、何度も聞いたことのある言葉だと思います。

お客様が本当に欲しいのは、サロンを出た瞬間のきれいさだけではなく、次のご来店までの毎日を、気に入った髪で過ごすことですよね。

そこで役に立つのが店販です。美容室の店販は、商品を売ることではなく、サロンの仕上がりを、おうちに持って帰っていただくことなのかもしれません。

再現できない理由は、「量」と「付け方」

同じスタイリング剤を使っていても、仕上がりが変わるのは、たいてい次のどれかです。

  • 付ける量が多すぎる・少なすぎる
  • 付ける場所(毛先から? 根元から?)が違う
  • ドライヤーの当て方・乾かす順番が違う

商品そのものより、「どれだけ」「どこに」「どの順番で」のほうが、仕上がりを大きく左右します。ここを伝えられるのは、そのお客様の髪を一番よく知っている担当の美容師さんだけです。

仕上げを「見せる」から「一緒にやる」へ

仕上げのスタイリングで、いつも美容師さんがやっていることを、少しだけお客様にも体験していただきます。

  • 「この量です」と、手のひらに出した量を見ていただく
  • 「朝はここから乾かすと、まとまりやすいですよ」と、順番を一言で伝える

ポイントを3ステップくらいにまとめてご説明することで、おうちでの再現度がぐっと上がります。

シャンプー・トリートメントは、「今の髪」に合わせて選ぶ

カラーやパーマをしたあとの髪は、毎日のシャンプーやトリートメントの選び方で、手触りや色の見え方が変わってきます。

髪の状態を毎回見ている美容師さんが、「今のあなたの髪には、これが合っていますよ」と選んでくれる。それ自体が、サロンで買う一番の理由になります。市販品との違いを成分で説明するより、「なぜ、あなたにこれなのか」を一言で伝えるほうが、お客様には届きます。

手渡すのは、商品と「小さなメモ」

お渡しするときに、使い方を書いた小さなカードを添えるのもおすすめです。

  • 1回に使う量(例:「10円玉くらい」)
  • 付ける場所と順番
  • 担当美容師さんのひと言

おうちで迷ったときに見返せるので、「せっかく買ったのに使いこなせなかった」を防げます。

次のご来店は、「答え合わせ」の時間に

次にご来店されたとき、「この前のスタイリング剤、朝やってみてどうでした?」と聞いてみてください。

  • うまくいったなら、一緒に喜べる
  • うまくいかなかったなら、量や付け方を少し調整できる
  • 「もうすぐなくなりそう」という声から、次のお手入れの話が自然に始まる

そのためにも、どのお客様に、何をお渡ししたかを残しておくと、答え合わせがぐっとしやすくなります。

最後に

カットやカラーの技術が、サロンでの時間を特別なものにするなら、店販は、その特別さを毎日の朝につなげるものです。

「あの美容師さんに教わったとおりにやったら、うまくいった」。そんな朝が増えるほど、お客様にとってあなたは、なくてはならない存在になっていきます。

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